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足場はどのように解体される?正しいばらし方で安全を守ろう

2023年6月16日

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高所作業には欠かせない足場

建設現場やビルの高所作業などで、足場が組まれているのを見る機会は多いものです。
足場は高層での作業だけではなく、一般住宅の外壁塗装や屋根工事など、身近な場所でも多く組み立てられます。

作業する現場の安全だけではなく、作業をスムーズに進めるためにも欠かせないものが足場なのです。
しかし、よく見かけるにも関わらず、組立や解体について、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。

足場は、設置され作業が終われば、すみやかに解体されます。
そこで今回は、足場のばらし方について、わかりやすく紹介します。

足場のばらし方は

足場のばらし方は
・手すり
・先行手すり
・階段
・踏み板
・支柱
の順序で進められます。

ハンマーなどで叩き、手すりを取り外したあと、緊結部からくさびを上げ、先行手すりを一つずつ外していきます。そのあと、金具を上げて、階段を取り外し、下の階から踏み板を外します。

踏み板まで外したら、最後に足場を支えている支柱を外し、解体が完了します。
ただし、足場のばらし方は、足場の種類によって異なります。

注意したいこと

足場の種類や、足場が設置されている場所によって、ばらし方が異なる場合もあります。しかし、どのような足場であっても、足場を解体するときには、安全を守ることが重要です。

建築現場では、高さがある場所での作業が多く、転落などの事故が多く発生しています。起きた事故のなかには、命に関わる重大な事故も少なくありません。

そのため、足場のばらし方においても、安全を最優先する必要があります。

また、足場を設置している間も、安全ネットの設置や安全帯の使用、転落や落下を防止する措置を取ることなどが、法律によって定められています。

足場に関わるすべての人が、安全意識を高め、正しい知識で取り扱うことが大切です。

足場の解体にかかる時間は

足場のばらし方には、とても複雑な作業があるというわけではありません。しかし、安全を最優先する必要があるため、決められたばらし方に従って、慎重に作業する必要があります。

2階建ての一般住宅であれば、足場の解体には約半日程度かかります。足場の組立には約1日程度かかるため、解体は組立の約半分程度の時間だと考えましょう。

具体的には、30坪程度から40坪程度の戸建て住宅で、2名から3名程度の作業員が作業をする場合では、約3時間から4時間程度かかります。

足場を解体したあとは、足場材を車両に積み込んだり、運搬したりする作業を行います。

ただし、足場を設置していた場所が狭かったり、足場材を積み込む車両までに距離があったりする場合には、解体や運搬に時間がかかることがあります。

足場の取り扱いには資格が必要

足場の取り扱いには、法律で定められた資格が必要です。
高さが5mを超える足場の組立や解体などの作業のときには、足場の組立等作業主任者を指揮監督者として配置しなければなりません。

また、実際に足場で作業する人は、技能講習を修了して資格を取得することが必要です。

足場の組立や作業に関して正しい知識を持つだけではなく、解体の際には足場のばらし方についても専門の知識を持つ人が足場を取り扱う必要があるということです。

また、作業主任者の標章は足場を使用する現場の見やすい場所に掲示しなければならないことも法律によって定められています。

安全を第一に

足場は、高い場所で重い資材を使うため、多くの危険が伴います。作業だけではなく、組立や解体にも同じように危険があります。
特に足場の組立や解体のときには、足場材が落下したり、足場から転落したりしてしまう事故が多く起きています。

このような事故は、作業にスピードが求められているときに起きることが多く、安全性を十分に確保できないまま作業をしてしまうときに起きやすいといわれています。

効率良くスムーズな作業が求められることはいうまでもありません。しかし、それ以上に安全が最優先であることを作業する人や監督者だけではなく、工事を依頼する人もまたしっかりと理解しておきましょう。

解体中と解体後は

足場を解体するときは、カラーコーンを設置したり、防護柵を設けたりするなどして、部外者が立ち入らないようにする標識を立てるようにしましょう。

安全通路をあらかじめ確認しておくことも大切です。また、足場材の落下を防ぐために、重いものは二人で持ち運ぶようにしましょう。
足場の解体が終わったら、作業主任者は、定められたばらし方通りに足場が解体されたかを確認する必要があります。

そして、最後にすべての足場材の解体が終わったかを点検しなければなりません。足場材が現場に残ったままになっていないかなども併せて確認するようにしましょう。

事故を防ぐために

足場を解体するときには、解体が進むにつれ、足場が不安定になりやすく、足場そのものが倒壊したり作業者が転倒したりすることがあります。また、足場からの落下や転落に十分に注意しなければなりません。

解体作業を始める前には、足場のばらし方を改めて確認し、どのように作業が進められていくかを作業に関わる人全員が把握するようにしましょう。

また、足場材を建物にぶつけたり、近隣の設備や通行人に影響が及んだりしないように配慮することも大切です。
事故を防ぐために、足場のばらし方の確認や、安全帯の取り付け、近隣の設備や通行人の確認などを怠らないようにしましょう。

まとめ

今回は、足場のばらし方について、注意したいことや安全を守るために重要なことについて紹介しました。

足場は建設現場で高所の作業をするときに欠かせないものです。身近なものでは、戸建て住宅の外壁塗装や屋根工事で使われることが多いです。

足場は工事が完了すれば、すみやかに解体され撤去されます。効率の良いスムーズな作業が求められますが、落下や転落などの事故を起こさないように、十分に注意しなければなりません。

どのような作業でも、足場での作業は安全を最優先する必要があります。
そのため、足場の解体作業では、ばらし方の確認や安全帯の取り付け、立ち入り禁止の標識を立てることなどが必要です。

また足場材を運搬するときに建物を傷つけたり、近隣の設備や通行人に影響が出たりしないようにすることも大切です。

高所の作業では欠かせない足場。安全が守られるからこそ、効率の良い作業が可能であるという認識を持ち、一人ひとりが高い安全意識を持って作業するようにしましょう。

 

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