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足場板とはどのようなもの?使われる種類や材質をわかりやすく解説

2023年5月26日

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足場板は

建築や建設の現場で、高所での作業になる場合に必須である足場。
その作業床である足場板にはさまざまな種類があります。

それぞれの責任者は、作業員の安全を守り、円滑な作業を進めるために、強度や耐久性など現場に適した足場板を選ばなければなりません。

今回は、足場板がどのようなものか、またどのような種類があるのかについて、詳しく紹介します。

歴史

足場には長い歴史があり、紀元前にピラミッドの建設や万里の長城でも使われたといわれています。日本でも戦国時代の頃から、城の建築のときに使われてきました。

古くは、木材が加工しやすく、丈夫である特徴を活かして、足場は木製のものが主流でした。しかし木材の足場は、安全性を鑑みたとき、強度を一定に保つことが難しいなどの欠点がありました。

そこで、日本が明治時代の頃、欧米でスチール製の足場が使われ始めます。

日本にスチール製の足場が入ってきたのは、、欧米でスチール製の足場が使われるようになってから約70年程度が経った昭和中期。足場の安全の確保が議論となり、労働安全衛生法の施行を受けたことをきっかけに安全意識が高まったのです。

足場のサイズ、長さ、厚みなど、材料に対して細かい基準が設けられ、木製の足場がこの基準を満たすことが難しくなります。そこで、すでに欧米で使われていた金属製の足場が使われるようになったのです。

ただしすべての現場で金属製の足場がふさわしいというわけではなく、現代でも現場に合わせて木製の足場も使われています。

足場板とはどのようなものか

足場板は、足場で作業するときに、作業員の足元にあたる部分に使用される足場の部品の一つです。足場板を設置することで、歩く場所ができるため、重要な箇所となります。

金属製と木製があり、金属製ではスチールやアルミなどが使用され、木製では合板や杉などが使用されます。

それぞれ強度や耐久性が異なるため、現場の環境に適したものでありつつ、作業内容を鑑み、作業に使用する部材の重量に耐えられる足場板を選ばなければなりません。

基準がある

足場を使う環境や、足場の材料には、法律によって基準が定められており、これに反する足場は現場で使うことが許されません。

この基準のなかには、損傷や変形、腐食などについても示されており、強度や耐久性に欠ける足場板は使えません。また長さや厚みについても基準が定められています。

基準を満たした足場材だけが流通し、現場での使用が可能なのです。

種類

足場板には、さまざまな種類があります。

足場板の種類には、両面使用タイプと片面使用タイプがあり、さらに仕様として、定尺型と伸縮型があります。定尺型は、長さが決まっているのに対し、伸縮型は、長さの調整ができるという特徴があります。

足場板の両面を使用できる両面使用タイプの足場板に加えて、伸縮型である足場板が使われることが多いです。

材質

足場板の種類を紹介しましたが、足場板には材質もさまざまな種類があり、現場に合わせて適したものを選ぶ必要があります。

足場板の材質は主に金属製と木製です。金属製は、スチールとアルミがあり、木製は、合板と杉があります。
最近では、軽量でありながら耐久性が高いという理由などから、スチール製やアルミ製の足場板が使われることが多いです。

しかし、現場の環境によっては、木製のものしか使えない場合もあり、都度適切な判断が求められます。
では、ここからはそれぞれの素材がどのような特徴を持つかなどについて紹介します。

スチール製

スチール製の足場板は、合板足場板に比べると重さが約30%程度軽い足場板です。鋼製足場板と呼ばれることもあるスチール製の足場板は、軽量であるため運搬が楽であるなどの理由で、広く使われるようになりました。

アルミ製の足場板に比べると重量が重いものの、強度が高いことが特徴です。

アルミ製

耐久性に優れていて、ほかの足場板に比べると劣化が起きにくいため、強度が落ちにくい特徴があるアルミ製の足場板は安全性にも優れています。

また合板足場に比べると重さが半分であるため、運搬が楽であり、運搬にかかるコストを抑えられるという特徴もあります。さらに軽量であるため、運搬だけでなく、高所での作業も効率よく進められます。

足場にかかる労力やコストを抑えられることから、多くの現場で使われています。

合板足場板

合板足場板には
・NZパイン合板
・国産材合板
・エコ合板
という3種類があります。

ほとんどの場合で、薄板を木目方向に貼り合わせて使われます。
伸縮が少なく、膨張や伸縮などで起きやすい寸法の誤差を小さくできます。

杉足場板

杉足場板は、高速道路や橋梁、プラント工事などの現場で使われることが多いです。
滑りにくいという特徴がありますが、木材であるため、温度の変化の影響や、腐食が起きるなど、劣化が起きやすいです。

杉足場板を安全に使える期間は約3年程度から約5年程度だといわれています。強度が落ちてきたと感じたら新しい足場板を使うようにしましょう。

またこの年数に関係なく、腐食が認められた場合には、作業を安全に進めるために足場板を新しくしなければなりません。

木製の足場には

足場板ではないものの、木製の足場としては丸太足場もあります。
現場の状況に合わせた加工ができるという特徴があります。

またほかの足場に比べると、建物を傷つけにくいという特徴があります。この特徴が活かされ、重要文化財の修繕作業を行うときなどには、丸太足場が使われています。

丸太足場の緊結には縄が使われていたこともありますが、最近では番線が使われ、より安全な緊結を可能にしています。

まとめ

今回は、足場板の種類や材質などについて紹介しました。
建築や工事の現場で安全を守る足場。高所での作業においては設置が法律によって定められています。

足場板は現場や作業内容に合わせて、種類や材質を選ぶ必要があります。種類によって適した現場が異なり、また材質によって強度や耐久性が異なるため、どの足場板が良いか検討しなければなりません。

足場は、作業員の安全を守るだけではなく、効率の良い作業のためにも必要です。さらに現場周辺への騒音や塗料の飛散を防ぐ効果もあります。

そのため、現場に適した足場を設置するようにしましょう。

 

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