足場の種類はさまざま
2023年3月24日
一見して、どれも同じに見える足場ですが、さまざまな種類があることを知っていますか?足場はそれぞれの工事現場や作業の内容に合ったものが選ばれ、設置されています。
しかし、足場に詳しくなければ、それぞれの違いはわからないものでしょう。
足場は作業する人の安全を守るだけではなく、依頼された作業を円滑に進めるためにもなくてはならないものです。
一般的な住宅の屋根や外壁の工事のときに設置される足場を邪魔だと思ったり、組立や解体のときの騒音を迷惑に感じる人もいるかもしれません。しかし、足場は安全を守るために必要なものであるという理解が欠かせません。
また作業する人や施工の内容を円滑にするだけではなく、ぺんきなどの飛散や落下物を防止するために設置される場合もあります。
今回は、高所の作業になくてはならない足場の中でも、吊り足場と呼ばれる足場について、どのようなものなのか紹介したいと思います。
どのような足場?
どのようなものが吊り足場と呼ばれるのでしょうか。吊り足場は、一般的な住宅の工事で使用されることはほとんどありません。
吊り足場とは、言葉通り上から吊るされるタイプの足場のことを言います。
チェーンなどを用いて、上から吊り下げられた単管足場が吊り足場と呼ばれます。橋の工事現場などで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
足場の多くは外壁塗装などの作業を進めるときに組み立てられます。吊り足場が選ばれるのは、橋や高層ビルなどの現場が多く、足場の組立が難しい場所で行う作業のために設置されます。
多くの足場は、地面から設置されます。しかし、地面から組み立てることができない場合には、吊り足場が使われます。さまざまなタイプの吊り足場があり、工事現場の状況に合わせて必要な足場が組み立てられます。
種類
そもそも足場にはさまざまな種類があります。そのなかに吊り足場があり、そして、吊り足場自体にも実は種類があります。
吊り足場には、
* 懸垂する方式の吊り枠足場
* 足場板を架り渡し作業床にする吊り棚足場
の2種類があり、それぞれ適した現場で選ばれて設置されます。
吊り枠足場は、鉄骨梁に直接懸垂され、吊り棚足場が、吊りチェーンを吊り材とすることが特徴です。
ほかの足場とは何が違う?
足場はどれも同じに見えます。では吊り足場は、ほかの足場と何が違うのでしょうか。
吊り足場がほかの足場と大きく違う点は、上から吊り下げられていることでしょう。
ほかの種類の足場であっても、吊り足場以外の足場は、地面から組み立てられることがほとんどです。しかし、吊り足場は、地面から組み立てられず、上から吊るされて設置することができます。
この大きな違いを活用して、作業の内容や現場の状況によって、地面から足場を組み立てる通常の足場の使用が難しい場合には、吊り足場が使用されることが多いです。
吊り足場以外には、くさび式足場や枠組足場、単管足場などがあり、高層階での作業や一般的住宅の屋根や外壁の工事のときには、必ず用いられています。
メリット
ここまで、吊り足場がどのような特徴を持っているのかについて紹介しました。ではここからは、吊り足場を使用することのメリットをお話ししたいと思います。
吊り足場を使用することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
広範囲の作業
まず吊り足場には、高所で作業する場合の横方向の作業に適しているというメリットがあります。
ほとんどの足場で地面から組み立てられることに対して、吊り足場では、地面がどのような状況であっても、関係なく足場を設置できる場合が多いです。
このため、地面から足場を組み立てられない場合でも、広い範囲に渡って作業することが可能なのです。
橋などの作業で、地面が不安定な場合でも、地面に足場を組み立てないため、作業への影響がほとんどありません。
工期
吊り足場は工期を短縮できるというメリットがあります。
吊り足場は水平方向に組み立てていくことがほとんどです。
このため、途中で足場の延長が必要になっても、移動床を設置することで、足場を延長することができます。足場の延長をすることで、工期を短縮することができるのです。
工事をスケジュール通りに施工することは、業者にとっても非常に大切なことです。しかし、スケジュールを守るために、作業をする人の安全が守られないことは好ましくないことは明白です。
工期と施工スケジュールを守るために、吊り足場を用いる現場は少なくありません。
安全
多くの足場がそうであるように、吊り足場も作業する人の安全を守るというメリットがあります。また、作業する現場の周りを安全にする効果もあります。
地面から組み立てる足場ではないため、設置に危険を伴う場合があります。しかし、手すりの内側で作業をすることで、安全を守ることができるのです。
組み立ては
吊り足場は安全が求められます。このため、組立などの準備に義務付けられていることがあります。
吊り足場を設置するときには、足場組み立て等作業主任技術者や玉掛け技能講習終了者の資格を持つ人を配置しなければなりません。
資格を持つ人の指示に従うことで、吊り足場に適切な環境が整うと判断されるのです。
また、作業する人に体調が悪い人がいないか、作業をするにあたって安全であるかなどを確認する必要があります。
そのあとで、作業内容などを詳しく確認し、危険が伴う箇所がないか、危険が伴う場合にはどのような点に注意するべきかなどの情報を把握し、現場で共有しなければなりません。
ほかにも、資材や装備に不備はないか、足場に異常はないかなどを確認してから、作業に取り組むことが求められます。
まとめ
ここまで、吊り足場について、詳しくお話ししました。
吊り足場は、ほかの足場が地面から組立られることに対して、上から吊るすことで足場を組み立てることができます。
この大きな違いが吊り足場のメリットであり、地面がどのような状況であっても、足場の組立があまり影響されることはありません。ただし、吊り足場の設置には資格を持った人の配置が必要です。また、事故が起きないように細心の注意は欠かせません。
足場は、現場や工事内容によって、適切なものが選ばれています。どの種類の足場もそうであるように、安全に作業を行うための準備や確認作業を怠ることが大切なのです。
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