工事にはなくてはならない足場
2023年3月17日
足場を組み立てて工事や作業をするというと、高いビルなどを連想する人が多いのではないでしょうか。
しかし、一般的な住宅でも、屋根や外壁のリフォームなどの工事では、足場を必要とする場合がほとんどです。
足場は、作業をする人の安全を確保するだけではなく、屋根や外壁の作業をスムーズに行い、きれいな仕上がりにするために欠かせません。
そのような足場にはさまざまな種類があることを知っていますか?
今回は、さまざまな種類がある足場の中でも、ビケ足場について詳しく紹介したいと思います。
ビケとは、どのような足場なのでしょうか。特徴やメリット、デメリットを知ることで、屋根や外壁の工事をするときに参考にすることができます。
足場のビケとは
足場の中でもビケとは、屋根や外壁の工事のときに最もよく使われる足場です。住宅など比較的低い建物の工事をしているときに見かける足場は、ビケ足場であることが多いです。
足場にはさまざまな種類があり、枠組み足場や、単管足場という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
足場のビケは通称で、足場の種類は、くさび緊結式足場の種類に属します。
ビケとは、1980年に発売されたブランドの名前なのです。
しかし、発売開始とともに、大きく普及したため、くさび緊結式足場の通称がビケ足場として親しまれるようになりました。
ビディ足場と間違える人もいますが、ビディ足場とは、枠組み式足場の一つで、ビケとは別のものです。
特徴
身近なものである足場のビケとは、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでわかりやすくまとめたいと思います。
組みやすさ
ビケ足場の特徴は、組み立てやすいことでしょう。
足場のビケとはほかの種類の足場とは違い、ハンマーが一つあれば足場を組み立てることができます。
また、組み立ての作業自体も簡単で、緊結部の支柱にブラケットを打ち込み、手すりや踏み板などを合わせていくというシンプルなものです。
手すりや踏み板などの組み合わせを変えることで、作業する現場に合わせた足場を組み立てられることも、ビケ足場の特徴です。作業する現場に合わせた足場を組み立てられるため、狭い場所であっても足場を設置することが可能です。
また、組み立てが簡単であることは、設置時間や解体時間に多くの時間を必要としないことでもあります。足場の組み立てと解体に必要な時間が短いため、工事全体の時間を短くすることができるのです。
さらに、ビケとはほかの種類の足場と比べると、足場が揺れることが少ないという特徴があります。このためビケとは、作業する人が安定して作業することができるメリットがあります。
低コスト
足場のビケとは、ほかの種類の足場と比べると、組み立てや解体に掛かる時間が短くて済むことを先述しました。
足場の組み立てや解体に掛かる時間が短くて済むことは、工事全体の時間を短くするだけではなく、人件費などの費用を抑えることにも繋がります。
またビケとは、軽量であり、コンパクトであるという特徴があります。軽量でコンパクトであることは、運搬に掛かる費用を抑えることもできるのです。
デメリットもある
組み立てや解体に掛かる時間が少なく、コストを抑えられることから、足場のビケとはメリットばかりのように感じます。
しかし、ビケ足場にはデメリットもあるのです。
どのようなデメリットがあるのかをきちんと把握し、より適した使い方をしましょう。
作業音
ビケ足場の組み立ては、ハンマー一つでできることを先述しました。簡単で軽量であることから、広く使われています。
ビケ足場のデメリットは、組み立てのときのハンマーを打ち付ける金属の作業音です。金属を打ち付ける音が周囲に響き渡ることから、近隣の住民は迷惑を感じる人も少なくありません。
このため、組み立てや解体の作業の前には、作業時間や作業のときに金属を打ち付ける音がするなどを、あらかじめ近隣の住民に伝えておくとトラブルが起きにくくなります。
また、組み立てや解体のときには、トラックが止まったり、作業をする人の声がすることも併せて伝えておくと良いでしょう。
作業音は、ビケ足場に限ったことではありません。足場を使って作業を行うときには、近隣の住民への配慮を欠かさないようにしましょう。
安全のために
足場にはさまざまな種類がありますが、どの足場も、作業をする人の安全のために建てられています。
また、作業する人だけではなく、落下物やペンキなどの飛散を防ぐために建てられており、作業を依頼した人や近隣の住民の安全のために建てられています。
安全のために法律では、高さ5m以上の足場を組み立てるときや解体するときには、資格を持つ作業主任者を配属することが決められています。
さらに、工事や建設の現場では、足場から落下する事故を防ぐためのガイドラインが定められていたり、研修を必須としています。
作業をする人の安全が守られることは、スムーズに作業を進めることでもあります。
安全を守り、作業をスムーズに進めることで、外壁や屋根などの工事を効率よく進めることができるのです。
足場には費用が掛かるため、費用を抑えたいと考える人もいるかもしれません。
しかし、安全を確保し、作業をスムーズに進めるためには不可欠であることを理解しましょう。
良い工事をしてもらうためには、安全はなくてはならないものなのです。
まとめ
ここまで、ビケ足場についてお話ししました。
足場の中でもビケとは、一般的な住宅の屋根や外壁の工事に使われていることが多く、身近な足場の一つです。
足場のビケとは通称で、くさび緊結式足場のことです。ハンマーが一つあれば組み立てられる足場として、普及しました。
組み立てや解体に掛かる時間が少なく、また足場そのものが軽量でコンパクトであることから、人件費や運搬費などのコストを抑えることもメリットです。手すりや踏み板の組み合わせ方によって、現場の状態に合わせて組み立てることもできます。
組み立てや解体のときの作業音が大きく、近隣の住民などへの配慮をしなければならないというデメリットはあるものの、使いやすい足場として親しまれています。
足場は作業する人の安全を守り、スムーズに作業を進めるためには欠かせないものです。建物が覆われることで圧迫感や不便を感じることもありますが、作業に不可欠なものとして、理解するようにしましょう。
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