足場をばらすときには
2023年2月24日
一般的な住宅の外壁や屋根の工事に建てられることが多い足場。
ビルなどの高所での作業のときにも建てられ、足場が建てられたり、解体されている現場を見る機会も多いでしょう。
足場を組み立てて解体する作業は、どのように行われているのでしょうか。
大きな音が出たり、トラックの往来が多くなるなど、一般的な住宅での作業では、近隣に迷惑が掛かっていないか心配になるときもあります。
特に足場のばらしを行うときには、足場を解体する作業だけではなく、ばらした足場を運ぶ作業があり、作業がどのように進められていくのか、あらかじめ知っておきたいという人も多いのではないでしょうか。
今回は、足場のばらしを行うときに掛かる時間や費用、足場をばらす前に注意したいことなどについて、詳しくお話したいと思います。
足場には資格が必要
足場を組み立てたり、解体する作業には、資格が必要であることを知っていますか?
高さが5mを超える足場を組み立てたり、ばらしたりする作業を行うときには、「足場の組立て等作業主任者」という資格を持っている人を現場に指揮監督者として配属しなければならないことが、法令で定められています。
また、足場で作業を行う人にも、技能講習を受ける必要があることが決められています。
このため、足場を取り扱うことには、資格が必要なのです。
また、作業主任者の名前は、現場に掲示しなければならないという決まりもあります。
足場は高所の作業での安全を確保するための設備です。作業そのものが高所で行われることが多いため、足場そのものの組み立てやばらしにも、危険を伴うことが多いです。
万一、足場の部材を高所から落としたり、足場から作業員が転落すれば、非常に危険な事故に繋がります。
作業員の安全を守り、近隣と施主の信頼を得たうえで、依頼された作業工程を進めるために建てられるものが足場です。
大切なことは
足場が建てられる現場で大切なことは、予定されている作業が工期通りに進んでいくことではありません。
足場が建てられている現場では、安全であることが最優先です。
工程のすべてが安全に進むことで、工期通りに作業が完了します。
作業員だけでなく、近隣や施主の安全を第一に作業が進められることを理解しましょう。
また、近隣には、作業のために出る大きな音や、養生シートなどで細心の注意が払われていても、塗料やほこりが飛んでしまう可能性があることを伝えておきましょう。
もし問題が起きれば、きちんと対応し、近隣に対しても安心してもらえるように配慮することが大切です。
足場をばらす時間は
足場のばらしに掛かる時間はどの程度なのでしょうか。
一般的な2階建ての場合には、足場の解体作業は半日程度で完了することがほとんどです。
しかし、足場の組み立てには1日程度掛かることが多いでしょう。
足場のばらしに掛かる時間は、組み立ての半分程度であると考えましょう。
解体した足場は、そのままトラックなどに積まれ、撤去されることがほとんどであるため、足場の解体作業が始まって半日後には足場はすっかりなくなっています。
ただし、敷地が狭い場合や、足場を運び出すことに時間が掛かる場合、また足場を載せるトラックなどを近くに駐車できない場合など、作業をしていた場所によっては、半日よりも長く足場のばらしに時間が掛かる場合があります。
足場をばらす費用は
足場のばらしに掛かる時間は半日程度ですが、費用はどの程度掛かるのでしょうか。
足場のばらしに掛かる費用は、1㎡あたり約700円から800円程度であることが多いです。
通常の見積もりであれば、足場の組み立てと解体の費用は足場の費用に含まれていることがほとんどです。
なかには組み立てと解体の費用を別々に請求する業者もいます。
足場の費用の見積もりをもらったら、組み立てと解体が金額に含まれているかを確認しましょう。
組み立てと解体の費用を別々に請求される場合には、費用が通常より高く提示される場合もあります。
組み立てと解体の費用を別々に請求することで、余分な費用を請求する悪質な業者もいますから注意するようにしましょう。
足場をばらす前に
足場はばらしてしまったら、もう一度組み立てるために時間と費用が必要になります。
このため、足場をばらす前には、依頼した作業がすべて行われたかを確認しましょう。
足場をばらしてから、塗装の塗り残しなど、再び作業を必要とする箇所を見つけても、対応できない場合もあります。
まだ足場が建てられていれば、対応することができるため、仕上がりの報告を受けたら、足場を解体する作業に入る前に、不具合がないかを確認しましょう。
足場を解体する前には、業者もすべての工程を終えているかの確認作業を行います。
しかし、トラブルをなくすためには、施主も立ち会って最終確認を行うと良いでしょう。
足場をばらすときに気をつけたいこと
足場をばらす前には、近隣に足場を解体する作業を行うことを伝えたほうが良いでしょう。
足場を解体する作業には、大きな音が出たり、トラックの駐車や往来があるなど、近隣の住人が迷惑を感じることもあるかもしれません。
あらかじめ、足場をばらす日程を伝えることで、トラブルを避けることができるでしょう。
また足場の組み立てと解体を行う業者には、朝早くから作業を始めたり、夜遅くまで大きな音が出る作業は避けるように伝えておきましょう。
業者は、工期を守ることも大切な仕事です。
予定通りの日程で作業を進めようとして、多くの作業時間を確保するため、朝早くから夜遅くまで作業するかもしれません。
しかし、近隣からのクレームが起きる可能性があるため、朝早くから夜遅くまでの作業は避けて欲しい旨を伝える必要があります。
まとめ
ここまで、足場のばらしを行うときに掛かる時間と費用、また足場のばらしが行われる前後に注意したいことについて詳しく紹介しました。
足場の解体には半日程度掛かることが多く、組み立てるときの半分程度の時間で作業が完了する場合が多いです。
足場をばらすための費用は、1㎡あたり約700円か800円程度である場合が多いです。ほとんどの場合で、組み立てと解体の作業は、あらかじめ足場の費用として見積もられています。なかには組み立てと解体を別々に請求することで高額な金額を提示する悪徳な業者もいます。
このため、見積もりをもらったら、作業の工程を確認するだけではなく、組み立てと解体の費用がきちんと含まれているかを確認する必要があります。
足場は安全な作業の遂行のために、資格を必要として建てられるものです。
安全に足場が建てられる業者を選ぶことで、トラブルなく作業を進めてもらいましょう。
石川県金沢市や野々市市で鳶工事一式のことなら足場屋『落合工業』
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