足場を取り扱う資格がある
2023年1月27日
足場を安全かつ適切に組み立てたり、足場での作業を管理するための資格があることを知っていますか?
外壁や屋根、高い場所などの作業を安全で効率よく行うために、足場は欠かせません。
足場は作業を安全に行うためだけではなく、スムーズに部材を運んだり、周辺の人への配慮の役割を果たしていることがあります。
今回は、足場を組み立てたり管理するための資格について、どのようなものがあるのか、お話したいと思います。
どのような資格があり、どのような人が必要とするのかがわかるでしょう。
どのような資格?
足場は組み立てる方法さえ知っていれば、使えるというものではありません。
どのよな足場が作業する現場に必要で、どのようにすれば安全に作業を進めることができるのか、作業をスムーズにするためには、現場や
作業員に何が必要なのかなど、足場を扱うためには総合的な判断が必要になります。
また、管理者として足場を取り扱う人なのか、実際に作業をする人なのかによって、必要な知識や資格が異なります。
それぞれの専門の知識が必要
先述したように、どの立場で足場を取り扱うのかによって、日つよな知識と資格は異なります。
また、どのような建物での作業が多いのかによっても、必要な資格があります。
さらに、これまでの実務経験の程度によっては、資格を取ることができないものもあります。
ここからは、具体的な足場の資格について、詳しく紹介したいと思います。
足場の組立て等作業主任者
足場の組立て等作業主任者は、現場を指揮し監督する立場の人に必要になる資格です。現場の責任者としての資格の一つでもあります。
特に、高さが5メートル以上という高い場所や吊り足場を立てるときには、足場の組立て等作業主任者を現場に配置しなければならないことが法令で定められています。
足場の組立て等作業主任者能力向上
足場の組立て等作業主任者の資格を持った人のための安全衛生教育です。
足場や建設現場に関わる法令は改正や改定されることも多く、常に最新の知識を得ている必要があります。
また、使われる足場に関しての情報も最新の知識が必要です。このため、足場の組立て等作業主任者のみに限定した講義が開かれます。
講義を受けるためには条件が定められており、足場の組立て等作業主任者の資格を得てから5年が経っていなければ、受講できません。
また能力向上教育を受けてから5年が経っていなければ受講できません。
実際には5年程度という厳密な定めではないものの、年単位の期間があることは確かで、経験がない人が受けることはできないものです。
足場の組立て等作業従事者特別教育
足場の組立て等作業従事者特別教育は、足場を組み立てたり、解体するときに必要になります。
講義そのものは1日で終了します。
足場を取り扱うために必要な知識を受講することになりますから、しっかりと身に付ける必要があるでしょう。
足場の組立て等作業従事者特別教育は、足場を取り扱う作業に関わる人であれば、誰でも取得する必要がある資格です。
受講のための条件は、
* 平成27年7月1日時点で足場の作業をしている人
* 平成27年7月1日時点で足場作業をしていない人
と決められています。
平成27年7月1日時点で足場の作業をしている人は、3時間以上の講習が用意されています。また平成27年7月1日時点で足場作業をしていない人は、6時間の講習があります。
講習を受けることで、足場を取り扱う作業に必要な資格を得ることができます。
建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者
高さ5メートル以上の場所で金属の部材を組み立てたり解体するときには、建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者の資格が必要です。
受講のための条件は
* 21歳以上
* 鉄骨の組み立てや解体などの作業を3年以上経験している
ことと決められています。
金属や鉄骨の足場を取り扱う作業に必要な資格です。
足場の組立て等の業務に係る特別教育講師養成講座
足場の組立て等の業務に係る特別教育講師養成講座は、実際に足場を使って作業する現場の人に必要ではなく、足場の組立て等作業従事者特別教育の行使のために必要な資格です。
もちろん、足場を取り扱う現場がどのようなものであるかを知っておく必要があります。
実際の作業に必要なことを知ったうえで、それをどのように指導・教育していくのかなど、育成する立場の人は取って置く必要があるでしょう。
仮設工事施工安全管理者・仮設工事設計安全管理者
仮設工事施工安全監理者と仮設工事設計安全監理者は、足場の安全点検のプロとしての資格です。
受講する条件は、すでに
* 足場の組立等作業主任者の資格を持っていること
と決められています。
このため、まずは足場の組立等作業主任者の資格が必要になります。
二つの資格の違いは
* 仮設施工安全管理者は、現場での安全点検をする人
* 仮設功治設計安全管理者は、足場の設計をする人
に向いていると言われている点です。
どちらも、安全が重視されている資格で、講習を受ければ、資格を得ることができます。
実務経験が必要なものも
足場を取り扱うためには、さまざまな資格があることを紹介しました。
資格のなかには、足場を取り扱う作業に従事した年数が必要なものや、年齢が定められているものもあります。
さらに、すでに資格を持っている人がキャリアアップのために資格を得る場合や、指導や教育のための資格もあります。
自分にどのような資格が必要で、これまでの経験が資格取得の条件を満たしているのかなどをよく確認して、受ける資格を選ぶようにしましょう。
どれも足場を取り扱うためには、必要な資格です。
日々の作業をより安全かつ効率よく進めるために、どのような資格が必要なのかを検討する必要があるでしょう。
まとめ
ここまで、足場を取り扱ったり、管理する人に必要な資格について詳しく紹介しました。
足場には、それぞれの現場に合わせてさまざまな種類があります。
足場の種類によって、必要な知識や技術は異なってくるでしょう。
また足場が使われる現場も高い場所であれば、資格を持つ人を管理者に置くことが法令によって決められている場合もあります。
足場に関する資格は、きちんと現場の安全が守られ、作業員と周辺の人が安心して作業に取り組め完成を待つことができるために必要なものであることがほとんどです。
さらに、現場の指導や教育など、後進を育成する立場の人のための資格もあります。
より安全な現場を目指すために、資格取得が必要であり、資格を持った人が足場を取り扱うことで作業そのものの質を上げることができます。
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