よく見る工事現場
2022年12月23日
街を歩けば、工事現場に出会います。
ビルや建物の壁などに足場を組んでいる光景に出くわすことも少なくないのではないでしょうか。
高い場所での作業をしやすくするためや、工事の材料を運ぶために組み立てられていることが多い足場です。
しかし、安全のための配慮や、天候の影響を受けないための対策、さらにそれぞれの工事に適したものが選ばれていることを知っていますか?
今回は、関わりを持たなければ知らないことばかりの足場の種類について、詳しく紹介したいと思います。
街中で見かける足場はどのようなものなのか、知る機会になるでしょう。
実は種類がある
実は足場は、工事や作業の内容、作業をする現場に合わせて使われるものに種類があります。
ここでは足場にはどのような種類があるのかを紹介したいと思います。
どのようなもの?
足場にはさまざまなものがあります。
ここでは
* くさび足場
* 枠組み足場
* 単管足場
* 吊り足場
* 移動式足場
を紹介したいと思います。
これらは多くある足場の一部ではありますが、よく見かける足場でもあります。
それぞれの足場にはメリットやデメリット、適した作業の現場、さらに注意点があります。
くさび足場
それぞれの足場を繋ぐときに、「くさび」という金具をハンマーで打ち込んで作られる足場を「くさび足場」と言います。
鉄パイプと支柱を一定間隔で組み立て、水平材や斜材を固定することで建てられる足場です。
基本的には、一般的な住宅に使われることが多く、高くない建物での作業に使われることが多くありました。
しかし、最近では高層とまではいかない中層程度の建物での作業にも、使われるようになっています。
使いやすい点としては、足場を建てるときと解体するときに時間や労力を要さないことが挙げられ、単純構造の建物ではないものでも組み立てられることです。
枠組み足場
一般的とも言えるのが枠組み足場です。
鋼管を合わせることで作られた建枠に、脚注ジョイントやジャッキ型ベース金具、筋交い、鋼製布板などの部品を次々に組み合わせていくことで建てることができます。
軽量ですが強度があるため、足場を建てたり、解体も簡単に行うことができます。このため、外壁などに沿って建てられることが多い足場です。
枠組み足場は、足場を建てるときにハンマーを使いません。このため、足場を建てるときに大きな音が出にくく、騒音があまり出ないことも特徴の一つです。
単管足場
単管足場には、直径48.6mmの鋼管が使われます。この銅管が単管と呼ばれています。
かつては、単管の代わりに丸太が使われていたこともありました。
しかし、時代やニーズ、安全性など求められるものの変化に応じて同感が使われるようになり、現在では単管が使われることがほとんどです。
単管足場は、クランプという金具を繋ぎ、ボルト固定をすることで建てられます。
足場を建てるときと解体するときに、時間がかかることがデメリットだと言われています。
しかし、自在に使えるため、十分なスペースを確保しにくい狭い場所でも、足場を建てることを実現できます。
また比較的簡単に足場を建てることができ、材料はホームセンターなどで揃う場合もあります。
吊り足場
吊り足場はほかの足場と大きく異なります。地面に建てるのではなく、吊り下げる足場だからです。
多くの足場は、地面に固定されます。しかし、吊り足場は梁などに吊り材を設置します。そして、吊り下げた作業床を支えることで、作業を進めます。
橋やプラントなどの現場で、足場を建てることが難しい場所でも足場の機能を果たすことができるのが最大のメリットです。
しかし、ほかの足場に比べると建てることが難しい場合があります。
また「逢馬の組み立て等作業主任者」を設置する必要があり、より安全を求められる作業が続きます。
移動式足場
その名の通り、移動が可能な足場です。
一度建ててしまえば、現場を自由に移動できます。このため一つの作業ごとに足場を建てる必要がなく、効率良く作業することができます。
作業床が広く平らなことから、安全が確保されながら作業ができるだけではなく、高さを調整できることも特徴の一つです。
ただ、しっかりとブレーキをかけておかなければ、作業をしている途中にも、足場が移動してしまうことがあるので注意が必要です。
ほかにも、足場の上や周辺では、はしごなどを使わないなどの注意も必要です。
気をつけていること
足場には、それぞれ適した工事現場があることがわかりました。
組み立てが簡単なものもあれば、足場自体が軽量なものや、狭いスペースでも足場を建てることが可能なものもあります。
また地面に直接足場を建てることができない場合に対応した足場もあります。
どの足場にも共通していることは、作業が安全に行われることです。
もちろん、工事を依頼している人の要求に応えたり、納期を守ることは非常に大切なことです。
しかし、安全が確保されないまま作業を行うことはまずありません。
作業員の安全が確保されてこそ、より良い作業をすることができ、納期を守ることができるのです。
また安全に注意が払われているのは、作業だけではありません。
周辺に住んでいる人や通行人などへの影響が最小限に済むように配慮する目的で建てられる足場もあります。
さまざまな足場がありますが、どの足場も安全を第一に考えられています。
まとめ
一言に足場と言っても、さまざまな種類があることを紹介しました。
足場に使われる材料が軽量なものや強度の高いもの、組み立て方がそれぞれ違う足場もあります。材料がホームセンターなどで揃う足場もあります。狭いスペースでも作業しやすくする目的のものもあります。
また地面に建てるものだけが足場ではありません。上から吊り下げる吊り下げ足場や、すでに組み立てたものを移動させることで、足場として使う移動式足場もあります。
さらに、これらの足場以外にも多くの種類があります。
どの足場も、作業内容や作業をする現場に適したものを選ぶことで、作業員と周辺、通行人の安全とより効率の良い作業のために建てられています。
街中で見かける足場には、それぞれ理由があることがわかるのではないでしょうか。
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