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足場とは

2022年12月16日

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工事現場で良く見かける足場。

高層ビルでの作業だけではなく、住宅の外壁の塗り替えや、屋根の葺き替えのときにも建てられることが多く、意外に目にする機会が多いものです。

そのような足場は何のために建てられているのでしょうか。
人の背丈では手が届かない場所の作業であるためでもありますが、ほかにも作業がより円滑に行われるためであるときもあります。

さらに、作業員の安全だけではなく、近隣の住民や建物に塗料などが飛び散らないための配慮の目的で建てられている足場もあります。
今回は、足場とはどのようなものであるかを詳しく紹介したいと思います。

足場は大きく分けて3種類

広く使われている足場は大きく分けて3種類です。
これ以外の種類のものも使われることはありますが、ここでは用いられることの多い足場について紹介したいと思います。

それぞれの作業内容や、現場によって使われる足場に違いがあります。

地面から建てるもの

地面に支柱となる足場を建ててから、組む足場は最も多く使われているものでしょう。
近年ではパイプなどが使われることがほとんどですが、丸太が使われていたこともありました。

組み立てが簡単で解体に手間のかからないものや、狭い場所でも人が入れるスペースさえあれば、建てることができる足場もあります。

特に組み立てと解体に日数や労力をあまり必要としない足場は、足場を建てることだけに工事の日数がかかったり、作業員を確保しなくても良いため、重宝されることが多いです。

また地面に建てるものは、作業員の足元が不安定になりにくい特徴があります。
このため、より円滑で安全に作業をすることができます。

くさび式足場

くさび式足場は、ハンマー一本で簡単に建てることができます。
これまでは低層住宅の作業で多く使われてきました。

しかし、最近では中層の建物や高層の建物でも使われることが増えています。
ただし、中層や高層の建物の場合は、短期間の工事である場合が多いようです。

枠組足場

枠組み足場は、ジャッキ、筋交、銅製布板などを組み立てて建てる足場です。
ビルの外壁に沿って建てられることが多いです。

枠組足場は、強度が高いことから、高層での作業に多く使われます。
また足場を建てるときに、ハンマーを使わないため足場を組み立てるときに騒音が少ないことが特徴です。

単管足場

銅管の単管パイプに、基本的な部材を組み立てていく足場が単管足場です。

単管パイプとクランプを軸にさえすれば、形にこだわらない足場を建てられることが特徴です。このため、広くスペースが取れない場所でも建てることができる足場です。

亜足場の材料が単純であることから、ホームセンターなどで購入できる部材であることも特徴です。

吊り下げるもの

作業をしている足元が不安定な橋や、地面から足場を建てることができない池や川の上などでの作業の場合には、吊り下げる足場が使われます。

上から吊り下げる足場では、クレーンのようなもので、上から材料を作業員に渡すこともあります。

地面に打ち付けたり、固定してある足場とは違って作業員の足元や行き来の場所が不安定になりやすいため、安全を確保するために細心の注意が必要となります。

さらに、作業が高所で行われる場合には作業員の安全だけではなく、材料の受け渡しの際に、落下などにも注意が必要になります。

移動できるもの

足場には、別の場所で組み立てたものを移動して使うことができるものもあります。
作業場所が移動しても、そのまま同じ足場を使うことができるので、足場を解体して組み立て直す手前にが必要ありません。

ただ、作業をしているときはしっかりストッパーをかけておかないと、作業中であっても足場が動いてしまい、危険なので注意が必要です。

安全の確保

足場は、高所における作業をする作業員の足掛かりとして、仮に建てられるものです。
建設業において、死亡事故に至る理由の約4割が墜落や転落だと言われています。

これらの事故を防ぐ目的で、足場には手すり先行工法が厚生労働省翔では推奨されています。

足場の設置

足場を設置するときには、届出が必要な場合があります。

高さが10メートル以上で、足場を建ててから解体するまでに60日以上かかる場合には、所轄している労働基準監督署長に届け出る必要があります。

ただし、住宅など高層ではない建物での作業が、作業期間が60日未満である場合には、届け出る必要はありません。

届け出は、作業を始める30日前までに許可を受ける必要があるため、事前に提出することを忘れずにいなけば、足場を建てることができません。

高所の作業では

足場を使う高所での作業では、労働安全衛生法に則り作業をする必要があります。
この法律では、命綱や安全帯の着用や、作業床を設けるときに手すりなどで転倒を防止することなどが定められています。

高さが2メートル以上になる場所で作業を行うときには、作業床を設置することが原則となっており措置が難しい場合には、安全帯を使用させなければならないなど、作業員の安全の確保が重要となります。

新しい選択肢も

足場は作業を依頼する側だけではなく、足場を取り扱う業者にも費用がかかってしまいます。
足場の機材を購入したり、作業に使っていないときには足場を保管する場所も必要になります。

このため、業者の負担が少なくありません。
そこで新しい選択肢として、レンタルの足場が提案されるようになりました。

まとめ

ここまで足場とは、どのようなものかについて、詳しく紹介しました。

足場が建てられる目的は、作業を円滑にするだけではなく、必要な材料と作業員に渡すための通路の確保や、作業員の安全の確保があります。

また、作業をしている周辺の建物や、近隣の住民などへの配慮の目的もあります。
足場には、地面から建てるものだけではなく、上から吊るすものや、移動が可能なものもあります。

それぞれ、作業内容や施工にかかる日数、作業をする現場の状況によって、どのような足場が使われるかが異なります。
また足場の組み立てが簡単なものや、ハンマーだけでできるもの、逆にハンマーを使わずに組み立てられるものなどがあります。

さらに、組み立てや解体に日数や労力をあまり必要としない足場もあります。
普段、何気なく見ている工事現場の足場ですが、ぞれぞれに違いがあります。

また、それぞれに適した足場が使われていることが理解できたのではないでしょうか。

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