足場とは?
2022年11月18日
足場は、建築や高所などの作業において、丸太や銅管などを使って、組んだものを指します。作業員が歩いたり、建築や工事に使う機材や材料を運んだり作業員同士の連絡のために用いられることがあります。
建築を始める前には、足場を組む作業ための予定が組まれたり、建築後には足場を解体する作業の日程が組み込まれることがほとんどです。
実際に作業をする業者とは別に、足場の設置や解体を専門とする業者もあります。
今回は、さまざまな現場で用いられる足場について、詳しく紹介したいと思います。
足場にも種類がある
日常生活の中でよく見る足場は、素人の私たちにはどれも同じに見えて、それぞれの現場によって、種類などが異なる足場が使われていることは、あまり多く知られていません。
しかし、工事によってスペースが限られていたり、足場そのものを組み立てられてない地面である場合もあります。そのようなときにはどのように足場が組まれているのでしょうか。
足場にはそれぞれ、場所や作業の内容などによって用いられるものや組み立てる材料が違い、種類が存在します。
では、どのような足場があるのでしょうか。
一つ一つを解説したいと思います。
単管足場
単管足場に使われる単管とは鉄パイプを指します。単管足場が使われている現場の作業員は鉄パイプのうえで作業を行います。
単管足場には床になる部分がありません。このため、安全面においては、少し危険性を含んだ足場です。
単管足場には鉄パイプ以外にも、固定できるタイプのベース金具や単管ジョイントなどを用いて組み立てられることがあり、足場そのものの組立と解体に時間を必要とします。
ただし、費用を比較的抑えることができるほかに、組み立ての用途が多岐であることが特徴です。
また十分な余裕のないスペースであっても組むことができる足場であることから、住宅が密集している場合などには用いられる場合が多くあります。
くさび式足場
くさび式足場とはハンマーを用いて凹凸がついた金具を打ち込み、部品を繋ぐことで組み立てられる足場を指します。
高層にはならない高さ31mまでの建物における工事に用いられてきました。
しかし、技術基準が改定されました。これを受けて2015年からは高さ45mまで建物における工事に用いることが可能になりました。
この改定によって、高層における外壁や塗り替えなどにも用いることが可能になり、比較的短い期間の工事には用いられることがあります。
組み立てるパーツがユニット化されており、組み立てはハンマーが1本あれば可能で、組み立てと解体がに手間がかからないことが特徴です。
また耐久性にも優れていることから、経済的な足場として重宝されています。
ただし、密集した場所などには組み立てることが難しい場合があります。
枠組み足場
組み足場は最もよく見かけるものでしょう。一般的に用いられていることが多く、最も見かける足場であるといえます。
用いられる場所も幅広く、橋梁や建築の工事において組み立てられる場合が多くあります。
工場で作られた鉄製のパーツを用いているので、強度が強い場合が多く、このことから高い安全性に繋がっています。
45mまでの高層でも安全に作業することができる足場です。
それぞれのパーツが軽量であることから取り扱いに労力を必要とすることが少なく、組み立てと解体に手間がかからないことも大きな特徴の一つであり、メリットといえます。
ただし、足場の組み立てが手軽であるとは言えず、足場を組む場所には広さを必要とします。
またパーツがそれぞれ大きいために、これらを補完する場所にもスペースを必要とします。
吊り足場
吊り足場とは、地面に組み立てるのではなく、吊り材を使って作業床を吊り下げることで作られた足場を指します。
地面から足場を組み立てることができない橋梁の工事に用いられる場合が多く、溶接作業においても用いられることが多い足場です。
組み立てない足場であることから、落下の危険性を含んでおり、ほかの足場に比べると事故が起きる可能性が高い足場です。
このため、足場を組む作業には慎重さが求められるとともに、技術と経験を必要とします。
このため吊り足場を用いるときには、点検と安全確認の作業が必須となり、実際の作業以外の時間と手間を要することが多くあります。
さらに作業員の安全を確保するために、吊り足場を用いる場合には、足場の組立等作業主任者が必要になります。
このため、人件費が掛かる足場であるということもできます。
移動式足場
稼働式足場とは、足場の下の部分にキャスターが取り付けられていることで、移動を自在にすることができる足場を指します。
可動式足場の造りは、一般的な枠組み足場とほぼ同じであることから、組み立てや解体の作業は難しいものではなく、容易に行うことができます。
また、工事の材料などを運搬するための昇降用のはしごを取り付けたり、作業床や手すりなどの設備が組み込まれていることが多くあります。
用いられる場所は多岐にわたり、設備や配管、塗装などさまざまな工事で活用されています。
組み立てさえおこなってしまえれば、足場そのものの移動を簡単に行うことができ、高さなどの調整を自由に行えることが大きな特徴です。
このメリットを利用することで、作業内容によって足場を動かすことができます。
作業員の移動が必要となる天井への作業や、広い壁などを対象とした作業に足場を組む場合に広く用いられている場合が多くあります。
まとめ
ここまで、さまざまな足場の紹介をしました。
普段、街中で見かけるものがごく一般的な足場であり、どこの工事現場でも高さの強弱程度の違いはあったとしても、同じ足場が用いられていると思っていた人も多かったのではないでしょうか。
足場にはそれぞれの向いているものがあり、工事現場や工事内容によって、組まれる足場が異なります。
また足場によっては、軽量なものや組み立てに時間や手間を必要としないものもありますが、危険性の高いものや組み立てに時間がかかるものもあります。
足場を組み立てたり、解体すること自体にも知識や経験が必要となる場合があるほか、作業責任者の配置を必要とする足場もあります。
どの足場であっても、最も大切なことは作業員の安全が守られることであり、工事が円滑に進むことであるといえるでしょう。
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