足場のばらし方の流れを知る!費用目安や施工依頼の注意点も
2022年10月28日
足場は、組み立てたら必ず解体作業も行います。
当然、安全に解体を施工するためには、適切なばらし方で進めていくことも求められます。
しかし、足場のばらし方は、意外に多くの施工主が見落としており、どのような施工が行われているのか全く興味を示さない方も少なくありません。
また、費用についてもメインの工事ばかりに気が行って足場工事は見積上いくらかかっているか見落としているケースもあります。
そこで今回は、きちんと工事全体が現場で施工されているか、足場のばらし方についてのチェック方法を知ってもらうために、その作業の
流れや作業目安、施工を依頼する際の注意点についてもまとめました。
この記事を読めばきっと、足場についてのチェックもできるようになるでしょう。
足場のばらし方の基本的な流れ
最初に足場のばらし方の基本的な流れは次のように行われます。
(一般住宅で多く利用されるくさび式足場の場合)
1.踏み板を外す
2.各部材を外す
3.斜材を外す
4.単管を外す
5.ジャッキを外す
踏み板を外す
最初に作業者が乗っていた踏み板を外していきます。
この部分がなくとも、最低限単管の上に乗って作業できるからです。
踏み板を外す前に、はしごを外すこともあります。
外し終わったら地上へ徐々におろしていきます。
コーナー部分から初めて、中央に向かって外す流れです。
各部材を外す
次に各部材を外していきます。
踏み板を支えていたブラケットなどの金具を外していきます。
細かなものも多いので、落下しないように進めることが基本です。
斜材を外す
単管を横から支えていた斜材など単管の補助をしている部材を外していきます。
上部のクランプ部分から外していき、下のクランプを外します。
この際、斜材が落下しないように、ほかの作業員が斜材を支えます。
ほとんどの部材がなくなったら、手すりを外していきますが、場所によっては手すりを初めの方で外していくこともあります。
単管を外す
ここまで出来たら、足場のメインとなっている単管を外します。
単管は、クランプを付けたまま外すことが基本です。
ちなみにクランプとは、単管を交差したり平行したりして緊結する(つなげる)ときに使用する緊結金具を言います。
ジャッキを外す
最後に一番下の支柱やジャッキをばらします。
ジャッキが転倒しないように支えたり、転倒しても大丈夫なようにしておきます。
これが基本的な足場のばらし方です。
ただ、この間地上で部材を受け取った作業員は、すぐに搬出できるようについているクランプを単管から外したり、所定の場所において部材を整頓していきます。
いずれの部材も最初にコーナーから外していきます。
部材によってはコーナーを一周するように外していくものもあれば、中心に向かって外していくものもあります。
ポイントとしてはコーナー部分に運搬用のトラックを待機させておくと、スムーズなので施工主はそのあたりに私物があれば片付けておくと、より作業がしやすくなるでしょう。
知っておきたい足場工事の費用相場
比較的ばらし方が簡単なくさび式足場でも、それなりの手順を踏んで行われます。
そのため、足場解体にかかる費用が気になるところですが、目安としては単価が700円程度~800円程度/1平方メートルです。
これは解体単独ではなく、組み立てを合わせたものになります。
仮にこの価格を大幅に下回っていたり、無料だといっている業者は、別途様々な名目で費用を請求してくるので注意しましょう。
足場の組み立てと足場の解体の費用を見積書に別々に計上する業者もいて、足場工事の総額が1,500円程度〜/1平方メートルという法外な
見積もりをするケースがあります。
見積書を見て、こういった費用計算が起こっていたら、その業者は利用しないようにしましょう。
足場工事は有資格者や保険加入の業者に依頼する
足場工事は、組み立て方もばらし方も熟知した有資格者に依頼し、保険加入の業者かチェックすることも重要です。
一般住宅の足場であっても5メートルの高さを超えることが少なくありません。
そういった場合に必要になるのが「足場の組立て等作業主任者」資格です。
現場監督などにこの有資格者がいなければ、無資格での作業になるので、違法です。
たとえ安くとも、そういった業者に依頼しないように元請けになるリフォーム会社などに伝えておきましょう。
ちなみに工事の際に現場の見やすい場所へ作業主任者名を掲示しなければならないことになっています。
ばらし方を見るだけでなく、こういった掲示物についてもきちんとチェックすることをおすすめします。
業者が「請負業者賠償責任保険」に加入しているかも重要です。
万が一足場のばらし方でトラブルが発生して、建物を傷つけてしまった際に賠償をしてくれるからです。
ちなみに賠償責任が保証されるだけでなく、弁護士費用等の各種費用も補ってくれるので、納得の行く賠償を受けられます。
ただし、加入していない業者もいるので、万が一に備えて、きちんと元請け会社に加入の有無を聞いておくこともおすすめです。
足場工事を始める前や解体前に施工主がしておきたい注意点
最後に足場工事を始める前や解体前にに施工主がしておきたい注意点として、近隣の挨拶や不具合の確認が挙げられます。
近隣の挨拶は、足場工事を始める前に施工業者と一緒に回りましょう。
この声掛けが近隣住民とのトラブルを未然院防ぐことにもつながるのです。
解体前に周囲を確認して不具合を確認しましょう。
外壁塗装であれば塗り残しやムラがないかチェックしたり、養生の撤去がきちんと行われているかチェックしたりします。
施工完了後すぐに撤去されてしまうので、施工が終わったら足場がばらされる前に必ずチェックしましょう。
まとめ
足場のばらし方は、くさび式足場のような解体が簡単なものであっても、それなりの手間がかかります。
また、危険な作業が多いので、たとえ小規模な足場工事であっても有資格者がいる業者を選ぶことが重要です。
足場工事は、つい見落としがちですが、費用の相場のチェックや内容の確認などをしっかり行ってスムーズに施工してもらうようにしましょう。
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